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■自費出版とは!? コシーナブックス的見解(その3)

ちょっと間が開きましたが(スミマセン)、久々にアップです。
前回二人を窮地に陥れた質問に、どうアンサーするのか!?
それでは続きをどうぞ。


Kさん「うわぁ、きついですね(笑) その通りではありますが」

Hさん「インターネットを覗いてみると、自費出版の需要ってこんなにあったっけ? と思うぐらい、とにかく数多くの自費出版サイトがあります。多くのサイトさんに共通しているのは、がんばってハードルを引き下げている点です。『コシーナブックスでも、そこまで下げるのは無理!』と思うサイトさんも数多い。というかメチャメチャ多い。そう考えると、確かにおっしゃるとおり、コシーナブックスの存在意義はないです、ハイ」

■でしょう?

Hさん「コシーナブックスが目指すのは、お客様に10.00の着地を提供することにあるんです。こう、走ってきてですね、ドーンとジャンプしてハードルを越えて、着地して、『さぁ判定は? 10.00、10.00、10.00、10.00、10.00!!』という」

Kさん「解りにくいよ、それじゃ(笑) 彼がいう10.00というのは、一冊の本としての見た目、仕上がです。コシーナブックスはハードルを下げることにも当然努力しているんですが、この仕上り──僕らは側(がわ)と呼んでいますが──をしっかりとしたものにする。こちらの方に、よりこだわってみたいと考えているんです」

Hさん「コシーナブックスの側(がわ)の目指すものは何かといいますと、自費出版の本ではありますが、書店で販売されている書籍の隣にポーンと置いても、何の違和感も感じさせないグレードです」

Kさん「例えばあなたが自費出版をしたとしますよね。そのときカバーを作らないければ、当然価格的なハードルは下がります。ハードルは下がるんですけど、着地の判定は低い。書店に置くとやっぱり違和感があるように感じるんです。だって本屋さんでカバーのない本って、やっぱり、そんなに見かけるものじゃないじゃないですか」

■確かに。でも、その側よりも、ハードルの低さを優先させるお客様だっていると思うんですが

Hさん「あ、ちょっと待って。これは先に言わせてください。コシーナブックスはハードルを下げることも、ちゃんと努力してます。これを言っとかなきゃ、ただの高くて立派な自費出版になってしまう(笑) えぇとですね、ハードルをさらに下げることと、着地で高得点を出すことを天秤にかけたとき、コシーナブックスは、着地で高得点を出すことに重きを置いている、ということでご理解願えますでしょうか?」

■高得点に重きを置く理由ってあるんですか? 世間一般的にはハードルの低さを優先させたいと思うのが──コシーナブックスのハードルが高いといってるわけじゃありませんのでご心配なく(笑)──当然のように思うんですけど。やっぱり私って貧乏?(笑)

Hさん「高得点にこだわるのは、コシーナブックスが自費出版される本に対して抱いてる思いからです。お話しするとですね・・・・・・」


期待を持たせつつ、またまた次回へ。
引っ張るれるトコロまで、引っ張る所存でございます。フフフ。

# by cocinabooks | 2007-09-07 18:58 | 自費出版

■自費出版とは!? コシーナブックス的見解(その2)

前回からの<続き>です。

■いきなりですね。……モノになっているというか、形になっているというか、そういうことでしょうか?

Kさん「ほぼ正解です。コシーナブックス的正解を言えば『ショップで並ぶものと同じ形態のものが出来上がっている』ということになります。ギャラリーに並ぶ絵はすべからく額縁に並んでいますし、お皿はきれいに釉薬が塗られて、料理が盛り付けられるのを待っています。決してふにゃふにゃの土の状態ではないですよね。そういう意味で考えたとき、書くことを趣味としている人の着地点が何なのか。コシーナブックスにとっての自費出版は、この着地点なんです。書店に並んでいるものと同じ形態のものを提供するということです」

Hさん「趣味でもの書きをしていた人は、この着地点までのハードルが非常に高かった。なんてったって車一台分ですから。これは躊躇する。先ほど『嬉しくてたまらない』と言ったのは、このハードルが、けしからんぐらい(笑)下がってきたので、私たちが応援する多くの人たちがハードルを越えられるようになったからなんです」

■う~ん。確かにおっしゃるとおりだとは思うんです。でも、何でしたっけ? 原付自転車一台でしたっけ? これもそんなに低いハードルだとは、あんまり思えない。私が貧乏なだけ?(笑)

Hさん「そこなんです。このハードルを高いと見るか、低いと見るか。コシーナブックスは、そんなに高くないと考えます。そもそも趣味でものを書いている人って、趣味に対する初期投資が非常に少なくて済む。極端な話、原稿用紙と鉛筆と消しゴムです。素人画家は絵の具を買って、イーゼルを買って、額を買って、とやっぱり投資しなくちゃならない。カメラマンだってそうです。カメラを買わなくちゃ話にならない」

Kさん「陶芸も結構お金がかかりました。作陶場の入会費に使用料、あと焼成費。皿を作るたびにお金がかかるんですよ、これが。トータルで考えると、原付自転車ぐらいは楽に購入できた。なにごとも、着地点に到達するまでには必ずハードルがある。私の場合は、ハードルが徐々に高くなっていったけど、趣味でものを書いていた人はどうでしょう。最後の最後に一気にハードルが伸びる。ドーンと。といっても、他の素人芸術家の皆さんと比べたとき、最終的な高さは同じぐらいなんです」

Hさん「他の素人作家さんが順調に越えているぐらいの高さなんです。いまの自費出版のハードルというのは。だからコシーナブックスは『そんなに高くない』と考えているんです」

■そう自信を持って説得されると、なんだか納得するというか、言いくるめられるというか(笑)、してしまうんですが。──でも、だったら、事業自体を否定するわけじゃないんですけど、コシーナブックスじゃなくてもいいじゃん、という気もするんですが……」

ハハハ、身も蓋もない意見を投げかけつつ、どうするどうなるKさん&Hさん

以下次号、じゃなくて再び<続く>

# by cocinabooks | 2007-08-31 20:38 | 自費出版

■自費出版とは!? コシーナブックス的見解(その1)

前回からの続き。出席者はKさん&Hさんです。

■そもそも、前身のコシーナ文庫からもそうなんですが、「自費出版」という世界をどのように捉えていますか? コシーナブックスなりの考えをお願いします。

Hさん「本当に大昔の話なんですが、『自費出版しようと思ったら、車一台分』という常套句がありました。数百万かかるよ、ということなんですが、確かにそれぐらいかかった」

■今は違いますよね?

Hさん「違いますね、確実に。時代が移るにつれ、車一台が軽自動車一台になり、やがて原付自転車一台の時代になりました。私たちとしては、売上げが純粋に減ってしまうわけで、全くもってけしからん(笑)話です。けしからん話ですが、お客様にとっては当然ながらいい話ですよね。ようやく自費出版が身近になってきたという。コシーナブックスとしては、この『身近になってきた』というのが、嬉しくてたまらない」

Kさん「コシーナブックスの『コシーナ』は前回もお話した通り、素人の作家さんたちを応援するぞ! という意味合いでつけられたものですし、これはコシーナブックスの基本的スタンスです。だから嬉しくてね。売上げは減りますが(笑)」

Hさん「それでですね、話を戻すと、趣味でいろいろな芸術活動をしいている人たちの、ひとまずの、ひとまずのですよ、着地ポイントがあると思うんです。例えば素人画家であれば、自分の描いた絵をきれいな額に入れる。素人カメラマンであれば、撮った写真を引き伸ばして、フレームに入れて……、とかそういったことなんですが」

Kさん「何を隠そう私も素人陶芸家だったことがありまして、私の場合の着地点は、土をこねて、焼いて、お皿が出来上がってと、この時点が着地点です。さて、ここで問題出しましょうか。それぞれの着地点に共通するものが何かわかります?」

ガーン。いきなり問題を振られてしまいました。私が質問者なのに……。

さてさて、このあと、ちょっと長いので次回に<続く>です。

# by cocinabooks | 2007-08-29 19:30 | 自費出版

■「コシーナ」って何?

Kさん&Hさん:コシーナ文庫立ち上げ時のスタッフです。当然ながら、今回のコシーナブックスへのリニューアルにも深く、深くかかわっています。本人たちの希望で、本名は伏せてあります。照れくさいんだとか(笑)

■ようやくリニューアルの始まったコシーナブックスですが、どんな点にこだわって開発を進めているのか、いろいろと、苦労話や自慢話等々も含めて(笑)、雄弁に語っていただきたく思う次第です。よろしくお願いします。

Kさん「こちらこそよろしくお願いします」

Hさん 「ちょっと緊張してます。よろしくお願いします」

■まずは、そうですね、コシーナ文庫時代から引き継いできた「コシーナ」という言葉。これについて教えて頂けますでしょうか。コシーナとはなんぞや、ということですが。

Kさん「コシーナ(cocina)っていうのは、スペイン語でして、台所を意味してます。台所はコシーナ文庫時代から大切にしてきたモチーフです」

Hさん 「村上春樹さんのエッセー集で『村上朝日堂の逆襲』というのがあります。そのなかに、たしかクレイグ・トーマスだったと思うんですが、彼の言葉として『多くの作家の処女作は夜中に台所で書かれる』というのが紹介されています。村上春樹さんの解説によると、全ての作家は最初から職業作家じゃなくて、普通に自分の仕事を持っている。日々の仕事を終えて家に帰り、家族が寝静まってから、ようやく台所で自分の作品を書き上げていく、というものでした」

Kさん「コシーナ文庫を立ち上げたとき、自費出版をするのは、そういった素人作家の皆さんだと想定しました。そういった方々がプロの作家さんになるときの、最初の一歩として、コシーナ文庫を利用していただければ、台所から旅立っていってくれれば、という想いがあったんです」

Hさん「ちなみに私が名付け親です。フフフ」

■なるほど、なるほど。私はコシーナって響きがかわいいなぁ、ぐらいにしか思ってなかったんですが、そういう意味合いがあったとは。この質問はよく聞かれませんでした?

Kさん「実はあんまり聞かれた覚えはないんです(笑) 『よっぽどしっくりとしたネーミングだったので、誰も疑問に思わなかったんだとさ』と勝手に自分の中では完結させてます(笑)」
# by cocinabooks | 2007-08-23 19:38 | ネーミング

■はじめまして。

自費出版のコシーナブックスです。

現在、前身である「コシーナ文庫」から「コシーナブックス」へリニューアルの真っ最中です。

リニューアルオープンまでのしばらくの間、スタッフのこだわり、コシーナブックスが出来上がるまでの秘密の「レシピ」を、ブログでつづっていこうと思います。

このブログを通じて、自費出版のこと、そしてコシーナブックスのことをもっと知っていただけたら、と思っています。

どうぞよろしくお願いします。

■コシーナブックス スタッフ一同■

# by cocinabooks | 2007-08-23 09:09 | ごあいさつ


自費出版のコシーナブックス■開発チームのブログです。完全リニューアルオープンしましたが、引き続きスタッフのこだわり、コシーナブックスの秘密のレシピをご覧下さい。


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