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流通考(その16) ミスリーディング

新年 あけまして おめでとうございます!

先週、飛ばしちゃいましたので、改めてのご挨拶です。
遅いけど。


◆流通考 おさらい◆

その1 イントロ
その2 続イントロ
その3 新イントロ
その4 イントロ・征服
その5 最後のイントロ
その6 切ない気持ち
その7 一応、胸を張って
その8 思い違い
その9 失言癖 vs 虚言癖
その10 印税など
その11 夢を語る
その12 2畳の本屋
その13 その数16,000店
その14 その数4,000社
その15 その数、大雑把に2社

おさらいが終わった方から続きをどうぞ!

■じゃ、ズバッと教えていただけますでしょうか。

Kさん「では。越中書房が『こだわりのレシピ』を10,000部出版したとします」

■はい。

Kさん「全国の本屋さんの数はどれだけででした? 憶えてます?」

■16,000店! 当たってますよね。

Kさん「さっき出たばっかだからね。ここで間違われると困る。さて、出版部数が10,000冊の本 vs 16,000店の本屋さん。何かピンときませんか?」

■──あら、本屋さんの数のほうが多いです。

Kさん「そうです。確実にいえるのは、単純に全国の本屋さんに満遍なく並ぶということはありませんね」

■有名書店だけに並ぶんでしょうか?

Kさん「違う」

■やっぱり。

Kさん「出版社さん、取次さん、本屋さんのラインがあります。出版社さんは取次さんに出版した書籍を預けます。取次さんは本屋さんに書籍を届けます」

■でも数から考えると、単純に6,000の本屋さんには「こだわりのレシピ」が届けられないわけですよね。

Kさん「そういう簡単な引き算の問題じゃなくて」

■やっぱり。

Kさん「本屋さんはどうやって本を仕入れてくるのでしょう」

■え? 取次さんから仕入れてくるんでしょ? そのための取次さんですもん。電話一本ですよ。「今度出版される『こだわりのレシピ』を10冊ばかしヨロシク」ガチャン。これでしょ?

Kさん「確かに本屋さんは仕入れたい本を取次さんにリクエストします。来月発売予定の越中書房の『こだわりのレシピ』を10冊ばかしヨロシク。──これで終わりですか?」

■賄賂?

Kさん「(無視)16,000件の本屋さんが一斉にこだわりのレシピを10冊ずつリクエストしてきたらどうします?」

■あら、さらに本が足りませんな。増刷決定です。

Kさん「じゃ、足りない分の150,000冊を増刷するとします。増刷するのは誰ですか?」

■そりゃ、出版社さんです。

Kさん「その通り。本屋さんのリクエストに従って、身銭を切って150,000冊の増刷をかけて、全国の本屋さんに一律10冊ずつが届くわけです」

■あれですね、マンガの週刊誌みたいな部数ですね。

Kさん「さて、ここでさっき話した返本システムが登場です」

■出た。ヘーンポーン。

これまでの話が長すぎたのか、精神的に変な方向に走ってますね。
ちなみに今回の会話ですが、Kさんが意図的にミスリードしてますので、事実とは異なっています。
つまり、嘘っぱちってこと。
真に受けないでくださいね、
リクエストに応えての150,000冊の増刷なんて、ありませんから。
真実は次回以降、明らかに。


以上、コシーナブックスのブログでした。
ちなみにブログよりも重要な「本編」はこちら
お気軽にお越しくださいませ。


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by cocinabooks | 2010-01-15 21:14 | 本を売る


自費出版のコシーナブックス■開発チームのブログです。完全リニューアルオープンしましたが、引き続きスタッフのこだわり、コシーナブックスの秘密のレシピをご覧下さい。


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