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流通考(その13) その数16,000店

12月といえば、印刷業界は繁忙期です。
おかげさまでコシーナブックスも、ご注文いただいている自費出版書籍の製作でてんてこ舞いです。
少々気が早いですが、来年もこうありたいものです。(←希望)

さて、前回までのおさらい。


◆流通考 おさらい◆

その1 イントロ
その2 続イントロ
その3 新イントロ
その4 イントロ・征服
その5 最後のイントロ
その6 切ない気持ち
その7 一応、胸を張って
その8 思い違い
その9 失言癖 vs 虚言癖
その10 印税など
その11 夢を語る
その12 2畳の本屋

続きをどうぞ~。

Kさん「ところで本屋さんって、どこで本を仕入れてくるか知ってます?」

■さぁ……。きっと築地の魚市みたいな本の市場のがあってですね、新刊が競りにかけられているのではないでしょうか。「さーて、お次は天童荒太の『悼む人』だよー! はい、おいくらだ!?」「300円!」「350円!」「うー、400円!」「ならばならば、450円!」「じゃあ、こっちは500円!」的な世界が想像できます。

Kさん「イマジネーションが豊かなのか貧相なのか、判断つきかねます」

■まぁ、それはウソとしてですね、出版社さんに注文して配達してもらうんでしょ?

Kさん「全国に本屋さんが何店あるか知ってます?」

■うーん、どうでしょう、ひと県に50店舗として、47都道府県で……、えーと2350店か。あと、首都圏にはもっと多そうなので、その分を割り増しして──首都圏割り増しです──だいたい3,000店ほど!

Kさん「ぜんぜん違います。約16,000店です」

■うわっ、そんなにあるんですか。

Kさん「いやいや、これでも減ったほうですよ。大型店の出店や出版不況のあおりを食らったりして、本屋さんの数はどんどん減ってきてます。で、いまは16,000店ほど」

■それにしても結構あるんですね。

Kさん「ですね。で、この16,000店の本屋さんが、弱小出版社であるところの越中書房に一気に『こだわりのレシピ』を注文してきたらどうします? 越中書房の社員として考えてください」

■配送の手配ですか? 部下に徹夜でやらせますよ。私は夜の街に繰り出します。

Kさん「なに言ってるんですか。越中書房の従業員は3人で、アナタは一番のペーペーですよ」

■げ。私ひとりで仕分けから梱包からするわけですか? 16,000店分? 無理でしょう。

Kさん「発売から3ヶ月しても全部の書店には届かない気配ですね」

■売り物としての旬を越えちゃいますね。

で、続く。
先は長いよ。


以上、コシーナブックスのブログでした。
ちなみにブログよりも重要な「本編」はこちら
お気軽にお越しくださいませ。


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by cocinabooks | 2009-12-11 20:31 | 本を売る


自費出版のコシーナブックス■開発チームのブログです。完全リニューアルオープンしましたが、引き続きスタッフのこだわり、コシーナブックスの秘密のレシピをご覧下さい。


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