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流通考(その6) 切ない気持ち

めでたくイントロは終了。
本編は粛々と始まるのでありました。


Kさん「いち出版社としてのコシーナブックスが書籍を出版したとします」

■うーん、何回にも分けて掲載しますので、この「いち出版社としての」というのはやめて、別の名前にしてもらえますか?

Kさん「なんで?」

■いや、たぶんこの話が進んでいく──というか連載が続くにつれて、「いち出版社としての」が抜け落ちちゃって、コシーナブックス=出版社であると勘違いされる方も出てくるような気がするので。

Kさん「なるほど」

■リアルなコシーナブックスは、出版社ではなくて自費出版業者さんです。そこは分けてお話しされたほうがいいかなと。

Kさん「そうですね。仰るとおり。じゃあ、越中書房でいきましょう。架空の出版社、越中書房が書籍を出版したとします。──ところでさ、『出版社さんと自費出版業者さんの違いを挙げてください』って言われたらなんて答える?」

■いくつもありますけどね……。うーん、やっぱり一番最初に思いつくのは出版費用をどちらが支払うかというトコロかな。出版社さんで出版される書籍の出版費用を支払うのは出版社さん。自費出版社さんで出版される書籍の出版費用を支払うのは著者さん。

Kさん「そうですね。出版社さんは身銭を切ってハイリスクで出版をして、ベストセラーを生み出してハイリターンを得ます。出版した本が売れなくちゃ大損になるという」

■自費出版業者さんはその点、ローリスクですよね。

Kさん「こう言っちゃ悪いですけど、リスクは無いに等しいね。出版費用は著者さんが持つわけですから、身銭を切る項目がほとんど無いです」

■私、思うんですけど、自費出版業者さんが乱立するのって、この点にあるんじゃないでしょうか。

Kさん「それはあるかもね~。大規模な初期投資が必要なわけでもなけりゃ、在庫を抱えて右往左往するってわけでもないからね。ノウハウさえ知ってれば……、という感がありますね。ホントあくどい商売だよ」

■……我々も自費出版業者さんですけどね。

Kさん「なんだか自分がこの世に存在することが恥ずかしくなってきませんか?」

なんだか切ないところで今回はオシマイ。
次回は明るい話になるのかどうか……

で、なぜに越中書房? と思う方はこのあたりをどうぞ。


出版に関するご相談は……
by cocinabooks | 2009-09-11 20:17 | 本を売る


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