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■製本の話4 おフランスざんす!

まだまだ続くよ、製本トーク
個人的には好きなんですが。


Hさん「で、並製本の仲間のうち、がんだれ製本よりも更に手の込んだのがありまして」

■今度は何をしようと?

Hさん「えー、名前を『フランス装』といいます」

■なんともチャーミングな名前ですね。

Hさん「見た目もチャーミングなんですよ。で、いろんな呼び名があるようで、『仮フランス装』、『フランス表紙』、『フランス製本』に『簡易フランス製本』とか。正確には決まってないみたいですね。どこかのブログで読んだんですが『フレンチ・カバー』と呼ぶ方もいるらしいです。そこでしか聞いたことは無いですけど」

■でも、いいですね、「フレンチ・カバー」って。かわいい。

Hさん「ちなみに先ほどお話した『がんだれ製本』を、『フランス製本』と呼ぶところもあるようで。これはちょっと違うかな、と思うんですが」

■さっき、「仮フランス装」っておっしゃいましたけど、この仮ってアレですよね、「仮の姿」の「仮」ですよね。

Hさん「そうです。その『仮』です」

■「簡易フランス」なんとか、ともおっしゃいましたけど、この簡易も、あの「簡易」ですよね。

Hさん「その通り。するどい」

■うーん。「仮」にしても「簡易」にしてもそうなんですが、フランス装って、つまりは中途半端な製本なんでしょうか。製本作業の途中でほっぽり出したような。作業してる人が「もういいいや、どうでも。今日は帰って飲も」的な世界を想像しちゃいますが。

Hさん「ハハハ。名前からすると、そうなりますよね。でも実際には違います。書店に並んでる本のなかにも、ちゃんとフランス装はありますよ。決してやっつけ仕事な製本じゃありません」

■じゃあ、どうして誤解を招くような「仮」とか「簡易」って言葉がつくんでしょうか?

Hさん「それはですね、歴史的な事実があるからなんですよ」

■うぅ、奥が深そう。

今日はここまで。
フランス装に秘められた歴史的事実。
そのとき歴史は動いたのか!?(たぶん動きません)
気になる人は、ネットで調べる、調べる。

by cocinabooks | 2008-02-08 10:05 | 素晴らしき哉、製本!


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